RO純水を製造するためには、RO膜と加圧ポンプから構成されます。システムの構成要素は非常に単純で、操作も容易です。故障等の要素が少なく、安心して運転出来ます。近年の膜性能がグレードアップしたために、良質な製造水を得ることが出来ます。たとえば、合成膜を利用することで、脱塩率は99.9%以上の効率です。
目的に応じて、製造水の水質調整は自由に設定出来ます。 特に、抽出用の製造水は純度の高い水質が要求されますが、膜利用で高純度純水も得ることが出来ます。 RO膜の性能向上で、あらゆる分野にシステムがあります。 |
RO膜の特徴は脱塩する際、一部の水を排水します。製造水と排水する量の比率を回収率と呼びますが、通常50から76%です。 RO純水の製造量を1m3/hrとすれば、回収率50%の場合は21m3/hrの供給水が必要です。 供給水温によって、製造量が変わります。 温度が低下すると製造量が比例します。 電力の消費量は1m3/hrを製造するときは4.5kw程度で、低電力です。 RO純水の製造コストは約100円から130円です。 主なコストはRO膜の交換費用です。 通常は2年間使用できます。 メンテナンスは通常の運転では必要ありません。 連続又は断続運転は特に支障はありません。 凍結地域では対策として、暖房を必要とします。 RO膜は凍結で破損します。 RO膜寿命の判断は製造水の水質悪化や製造量の低下が主な項目です。 設置スペースは状況によって設計できます。 通常の形式であれば、1m3/hrの設備で1m×1.2mのスペースです。 RO純水装置の製造能力は自由に設計できます。 |
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食品は生命に必要不可欠なだけに、安全でかつ美味が要求されます。
安全の目的は身体に影響を少なくすることであり、
体内で要求しないものを食物に入れないことであり、
且つ美味は食欲を出させるものです。
当然ながら、食物には毒性を多少なりとも含有しているといえますが、製造に欠かせない水(原料水)は今や安全宣言できるほどの状態ではないと言われております。
井戸水はいろいろな物質に汚染され、過去の安全が神話になっております。
また、食品の美味しさはその原料水の良し悪しで決定すると言っても過言ではないでしょう。
美味しさを維持することから、新しい美味しさを追求するまで、原料水は非常に重要な要素です。
美味しさには本来の味の他に、目に訴える形や色彩が大きな影響をもっております。
RO純水とは、水に含まれる不純物をほとんどされた水です。特に、食品では最も対策を重視している細菌やカビ、芽胞菌類を完全に除去された水がRO純水です。
RO純水を使用することで安全な原料水になり、食品の不安要素が解決できます。
RO純水の原料水は食品の素材を変化させることなく製品が作れます。
RO純水は食品の原形を損ねることがないため綺麗な形や色彩を出すことが出来ます。
RO純水は味に対して干渉が少ないため、味は容易に調整できます。当然のことですが、少量の調味料で調整が可能になります。
RO純水を使用することで、製品の不均一、バラツキが解消されます。
RO純水はあらゆる食品製造には欠かすことの出来ない重要な原料水です。
RO純水を製造する設備が”RO純水装置”です。
形 式 | 原水 | 処理水 | RO本数 | 電源 | 取り合い寸法(A) |
ユニット寸法(㎜) | 重量 | ||
m3/hr | m3/hr | 本 | kw | 原水 | 処理水 | 濃縮水 | W×D×H | kg | |
IR-0.2 | 0.30~0.44 | 0.22 | 2 | 3.5 | 15 | 15 | 15 | 800×650×1700 | 85 |
IR-0.4 | 0.60~0.94 | 0.47 | 2 | 3.5 | 20 | 15 | 15 | 800×650×1700 | 100 |
IR-0.8 | 1.10~1.70 | 0.85 | 3 | 4.5 | 25 | 20 | 20 | 800×650×1700 | 120 |
IR-1.0 | 1.50~2.28 | 1.14 | 5 | 4.5 | 25 | 20 | 20 | 1200×800×1700 | 130 |
IR-1.4 | 1.90~2.84 | 1.42 | 5 | 4.5 | 25 | 20 | 20 | 1200×800×1700 | 180 |
IR-1.7 | 2.30~3.40 | 1.70 | 6 | 4.5 | 40 | 25 | 20 | 1800×800×1700 | 250 |
IR-2.5 | 3.40~5.00 | 2.52 | 9 | 4.5 | 40 | 25 | 25 | 3500×1000×1700 | 350 |
IR-3.4 | 4.50~6.80 | 3.41 | 12 | 8.0 | 40 | 40 | 40 | 3500×1000×1700 | 650 |
IR-4.2 | 5.70~8.50 | 4.26 | 15 | 11.5 | 40 | 40 | 40 | 3500×1000×1700 | 750 |
IR-5.9 | 8.00~11.90 | 5.97 | 21 | 15.5 | 50 | 40 | 40 | 3500×1000×1700 | 850 |
IR-6.8 | 9.00~13.60 | 6.82 | 24 | 19.0 | 50 | 40 | 40 | 3500×1000×1700 | 1000 |
IR-9.0 | 12.00~18.00 | 9.00 | 9 | 19.0 | 65 | 50 | 50 | 3800×1000×1900 | 1200 |
IR-11.0 | 13.30~22.00 | 11.00 | 11 | 19.0 | 65 | 50 | 50 | 3800×1000×1900 | 1400 |
(注) 1) 原水水温は20度を基準とします。 2) 回収率は50~70%です。回収率の決定は原水水質により決定します。 3) RO膜形式は、IR-0.2は 2.4インチ、IR-0.4~1.7インチは4インチモジュールを使用しています。 4) 改良の為、予告なく仕様変更する場合があります。 |